テレワークの集中力持続のヒント~視覚の重要性を知るべし

生活
スポンサーリンク

思いがけないコロナ禍で働き方も激変しました。テレワーク(在宅勤務)は、少し前までは特別なものでしたが、ごく普通に導入されるようになりました。テレワークになると、誘惑に負けず自己を抑制して、効率が求められます。これが上手くいかないと却ってストレスです。

集中力は視覚が一番影響する

集中するにはいろいろな環境や要素が関係あると思うのが普通です。例えば、「うるさい部屋では集中できないのでは?」「コーヒーを飲んで一服すると気分転換になり集中できる」「アロマによるリラックス効果で集中力がアップするのでは?」など色々と対策を思い浮かべます。もちろん、様々な効果があるでしょう。

しかし、一番効果を発揮するのは散らかった部屋やデスクをかたづけ、整理するという行為のような気がします。

照明学会の屋内照明のガイドによると、五官による情報摂取の割合は以下の通りになります。

日本マリンエンジニアリング学会誌から引用

聴覚の600倍近い情報を得る視覚

目による感覚[視覚]が、耳[聴覚]や鼻[嗅覚]や味覚などのほかの感覚よりすぐれている点は、「ものをみる」という行為から得られる情報量の豊かさであるといわれています。たとえば音を聞くことから得られる情報量が8000ビット/秒であるのに対し、目でものをみることは430万ビット/秒と、実に聴覚の600倍近い情報が得られます。すなわち、ヒトが外界から得る全情報の80パーセントを目が担っているのです。(参照サイト

視覚からほとんどの情報を摂取するということは、視覚からの影響が圧倒的であるということが分かります。うるさい部屋で集中できない、他人の話声で気が散るというのは、ある意味、科学的にはあまり根拠がないということです。逆に言うと、聴覚、臭覚などを使ったリラックス効果は、個人差はありますが、限定的であると言えます。

散らかった部屋では集中できない科学的根拠

 

「また机にマンガ本なんか置いて。机が散らかっていたら勉強に集中できないよ!」小さい頃、そう両親に注意された経験がある人は多いのではないでしょうか。そして、文句を言いながらも、しぶしぶ漫画本片づけ机に向かっていた人がほとんどだと思います。机の上のモノと集中力のあいだにはどんな関係性があるのでしょうか?これに関して、プリンストン大学の神経科学研究所が視覚に与える刺激の種類と集中力の相関関係」について深い研究があります」

28頁から引用

プリンストン大学神経科学研究所の科学者たちが、2011年に「Journal of Neuroscience」で発表した、機能的磁気共鳴画像(fMRI)を用いた研究です。

実験結果から、「視界に、体系化されていない複数種類の刺激が加わるほど、脳の集中力は低下する」ということが分かったようです。

AとBを見るとAでは★が特に気になりませんが、Bでは★が目につきます。無意識に目で見ている視覚も焦点が合うからこそ見えているのであって、意識的に「注意」が働きます。(参照サイト

Bでは、注意の意識をしないのに★が目に入るので「ボトムアップ型注意」。Aは自ら★を注意しないと★が気になることはないので「トップダウン型注意」となります。

「ボトムアップ型注意」になると脳は能動的で、知らないうちに★を見ています。机の上に漫画本や無秩序に散らかっているものがあると、脳も能動的になり無意識に漫画本を手に取っているのかもしれません。

まずやるべきは片づけと整理整頓

それゆえ、まず始めにしなければならないことは、部屋のかたづけやデスクの整理整頓です。整理整頓していないと心が乱れるのは、ほとんどの人が経験上から知ってはいるものの、やるべきことの優先順位がつけられず、効率が悪くなりがちです。

定位置が作るためのオススメ用品です。

KINGJIMホームページから引用

スマホが気になり、何度も見てしまうという人はスマホを引出しにしまって方が良いかも。すべてのものの定位置を決めて、面倒でも毎回戻すクセがつくと集中力がアップするかもしれません。

部屋やデスクのかたづけができてから、観葉植物を置いたり、好きな筆記用具を揃えたり、好みの小物を配置するなど好みにより色々な個性を発揮していきましょう。

生活
スポンサーリンク
家づくりについて考える―中庭のある平屋暮らしー

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました