人間関係で最も親密になり、最も問題が発生しやすいのが夫婦関係だと思っています。夫婦が仲良くて親子関係が悪いなんて聞いたことありません。
また、夫婦関係が良い人は人間関係も問題がない印象です。そう考えると、人間関係とは夫婦関係をいかに良好に保つかだけ考えれば良いようにも感じてしまいます。
愛を伝える5つの方法
① 肯定的な言葉(Words of affirmation):言葉で伝える愛
「愛しているよ」「感謝しているよ」などの気持ちを伝える。
② クオリティ・タイム(Quality time):配偶者と2人だけで過ごす時間
一緒に散歩する、相手の話を聞くなど。
③ 贈り物(Receiving gift):プレゼントをする
プレゼントだけでなく花や手紙を手渡す。
④ サービス・奉仕行為(Acts of service):配偶者が望むことをする
マッサージをする。家事を手伝う。
⑤ 身体的な接触(Physical touch):触れ合う身体で表現する愛
手をつなぐ、抱き締める、キスする、性交する。
原文では、「The 5 Love Languages」となっており、愛も言語も相手に伝える方法が違えば通じないという。例えば、フランス語しか話せないフランス人と日本語しか話せない日本人は、互いに相手が自分の言葉を知っていると勘違いして、会話をしていれば、すれ違いの生活になります。
自分の好む愛情表現を知る3つの方法
- パートナーの言動であなたをもっとも傷つけるものは何か?
その反対のことをあなたは求めている可能性が高い。 - あなたが口うるさくパートナーに要望してきたものは何か?
それがあなたの求めている愛情表現かもしれない。 - あなたは普段、どのような方法でパートナーに誠意を示しているだろう?
自分が何気なく用いている愛情表現があなたの求めているものなのかもしれない。
愛の5つの種類について考える
愛情表現に5つの種類があるということが分かりました。まず頭の中でこれをどう応用できるか整理してみましょう。
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実際にパートナーに対してどの種類の愛情表現をしていたか?
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パートナーがしてくれる愛情表現はどれか?
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愛の方言について研究してみる
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パートナーがどの愛情表現を好んでいるかリサーチ
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パートナーと過去にあったすれ違いを考えてみる
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パートナーにこれからどの愛情表現ができるのかを具体的に考えてみる
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パートナーから受けていた感じることのできていなかった愛の表現はないのか探してみる
聖書にみる夫婦関係
バプテスト教会に所属するクリスチャンである筆者は、「神は、結婚をすべての人間関係の中で最も親密なものとして創造されました」と訴えています。この愛を伝える5つの方法は、親子関係や他の人間関係にも応用はできるものの、夫婦関係が基本となっていると考えます。
「創世記」をみると、神はまず男女をつくられ、そのあとにその男女から子供が生まれます。そして、家庭が生まれ、親戚と血縁が広がっていきます。人間関係が形成されます。はじめの男女の関係がすべての人類に影響されるゆえに、最も親密なものに創造されたということでしょう。
しかし、この男女の関係は堕落により関係性に問題が生じてしまいました。
夫婦関係以上に難しい人間関係はない
「創世記」によれば初めは人間関係といえば夫婦関係(兄妹関係)しかなかった。この世には男女しかいなくて異性の方が理解しづらい。そして、その異性のなかでも最も親密な関係が夫婦です。そのため、最も衝突が起きやすい関係だとも言えるのでしょう。
そう考えると、夫婦関係が上手くいけば、すべての人に同じように接することができるようになるため、親子関係、親戚関係、すべての人間関係はスムーズにいくのではないでしょうか?夫婦関係が良好な場合、人間関係で悩むことは少ないように感じます。
愛の5つの種類に対する素朴な疑問
- 私たちは愛に対してどうして鈍感になってしまったのだろうか?
- 愛の世界でも「Trilingual」(トライリンガル)「Quadrilingual」(クァドリンガル)「Pentalingual」(ペンタリンガル)となれば、パートナーとの愛は問題がなくなるのか?
- 愛にも第一言語があるのは、育った家庭環境によるものなのか?
これらの内容は、夫婦関係を考えるうえでとても重要な事項だと個人的には思います。とくに「5つの愛」すら、愛の欠片もすでになくなってしまったと考えている人は、愛に対しても根本問題を理解しないと先には進めないのではと考えてしまいます。
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