サイディングのシールが気になるなら縦張りを選ぼう

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外壁で圧倒的に多いのは窯業系サイディングです。ただ、このサイディングですがどうしてもジョイントシール(シーリング)が気になります。

外壁選び

外壁選びはガルバニウム鋼板と窯業系サイディングで迷いました。金額的なことがなければ、タイル、漆喰、ガルバニウムなどで悩んでいたことでしょう。

私は金額的なことで、窯業系サイディングを採用しました。いろんな柄や色は豊富ですが、どうしても好きになれない窯業系サイディング。好みの問題だと思います。そのなかでも壁の真ん中にシールがあると、とても受け入れがたく感じていました。シールレスの商品は、コストアップなので不採用でした。

サイディング14mmか16mmで迷ったら

カタログを見たのは、ニチハ、ケイミュー、旭トステム、東レ。このなかから好きな柄選び。あとは、サイディングの厚みです。圧倒的に多いのは14mmと16mmでの悩みなのかもしれません。ちょうど金額的にこのコストが一般的な価格帯だからです。我が家の標準は16mm。コストを抑えるために、一旦は14mmも考えましたが、工務店から14mmだと釘打ちなので止めた方が良いと言われました。

14mmは釘で留める釘打ち工法、16mmは金具で引っ掛ける金具留め工法となります。釘を打つと言っても、塗料やタッチアップなどで目立たないようにカモフラージュして隠しますが、釘の頭が見えてしまうことがあります。遠目からは気になりませんが、やはり自分の家だと気になります。あと個人的には14mmは苔が生えやすく感じてます。もちろん、苔が生えるには、色々な要素と条件があるのですが。。。

ニチハ公式YouTubuから引用

これは横張りでの金具留め工法です。金具で固定しているのでサイティングの上から釘を打っていません。

シーリング部分が少なくなる縦張り

窯業系サイディングには、縦張りと横張りがあります。カタログに縦張りか横張りとの記載があります。縦張りとの記載しかなければ、縦張りにしか使えず、横張りの記載しかなければ横張りにしか使えません。両方の記載があれば縦張りにも横張りにも使えます。カタログを見ると、なぜか横張りのものの種類が多いです。

私は、このシーリングの線の見た目に抵抗があると工務店側に伝えていたため、早い段階で縦張りにすれば、横に水切りを入れなければならないけれど、縦にはシーリングの線が入らないことを教えてもらいました。

横張りで施工する場合は胴縁を縦向きにし、縦張りの場合は胴縁(サイディングを止めるための木)を横向きにします。横胴縁(縦張り)にする場合、縦胴縁(横張り)よりも施工方法に手間がかかるけれど、追加料金なしで施行してくれると伝えられていました。

ニチハ公式YouTubeより引用

この画面で縦張りの場合は胴縁を横向きになっているのが分かります。上の横張りのYouTubuの画面ではサイディングとサイディングの間にシールを打つための隙間がありますが、縦張りの場合はサイディングを噛み合わせて施行するため、隙間ができずシーリングの必要がなくなります。

縦張りには水切りが必要に

縦張りの場合はサイティングを横に並べるときには隙間をなくし噛みあわせますが、上にもう一枚載せるときに、サイティングとサイティングの中間に水切りを設置します。

ニチハカタログから引用

例えば、ニチハの16mm厚のこのサイディングの場合は、長さが3030mmなので下から高さ約3メートルのところで水切りを入れます。一方、横張りの場合は、幅が455mmなのでその長さごとにシーリングが必要になってきます。

横張りの場合が、縦にシーリングが入るのに対し、縦張りの場合は横に1本だけ水切りが入ります。

縦張りもシーリングが必要

縦張りはシーリングが横張りより少なくなるということで、シーリングがなくなる訳ではありません。

ニチハカタログから引用

縦張りであろうと、このように壁の端の部分にシーリングが必要になります。この端のシーリングが気になるようなら、柄選びでカバーしましょう。

シーリングの幅が約1.1mmなので、柄が縦のストライプや幅の短いタイル柄のようなものにするとシーリングが目立たなくなります。つまり、サイティングの柄の溝がシーリングの幅と同じ1.1mm程度のものを選ぶと、シーリングの色はサイティングと同じ色なで柄の溝とシーリングとの見分けがつきづらくなります。メーカーからサンプルを取り寄せてもらい溝の具合を確認したら良いでしょう。

上手く柄が選べたら見た目にはシーリングが打っていないように見えます。しかし、実際にはシーリングは打たれているのでメンテナンスは必要になりますが。。。

サイディングの色は室内の温度にも影響する?

私はサイディングの柄が決まった段階で、淡いクリーム色と濃いベージュ色のサンプルを取り寄せてもらいました。そして、夏の晴れた日に15分ほど外に出して温度差がどのくらいになるか試してみました。たった15分程度でしたが、淡い色はそれほど熱を持たなかったですが、濃い色の方はかなり熱くなりました。

そのため、工務店に濃い色のサイディングは、夏に室内温度にも影響するのか聞きましたが、サイディングと壁の間には通気層があるので、そこまで心配せずに好みの色を選んだ方が良いと助言して頂きました。

ニチハホームページから引用

ネット上の様々な情報では、サイディングの色は室内の温度にも影響を及ぼすという記述もよく見かけましたが、この図で確認すると断熱がしっかりしているならば、影響は限定的にも思います。しかし、私はそこまで色に拘りがなかったため、淡い色を選択しました。

縦張りは胴縁をしっかりと施工する必要がある

縦張りを選ぶと横胴縁になるために、しっかりと施工されなければ、柱に湿気が溜まり家の寿命が縮まります。

ニチハ公式YouTubeより引用

このように胴縁の間に隙間をつくらないと、下から上に抜ける空気が、胴縁により遮られ通気ができなくなるからです。

このほかにも、胴縁自体に隙間がある通気胴縁があります。

エアホール胴縁から引用

まとめ

縦張りは、通気構法に向いておらず、更に手間がかかると施行側からは敬遠されがちです。たしかに、隙間をしっかり空けないと通気しないでしょう。しかし、横張りもサイディング同士の相杓り(あいじゃくり)が横方向にできるため、水捌けは悪くなるというデメリットもあります。

シーリングの見た目が、それほど気にならないなら、素直に施行側が慣れていそうな横張り。シーリングが気になるなら縦張りという選択が良いと感じます。

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