ハーバード学生はリビング学習で育つ子が多い

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リビング学習とは良く聞くけれど、いつ頃からリビング学習が重視される趨勢となったのだろうか?いま建てられる家のリビングには学習スペースがあることが珍しくない。

家庭教育が重視されるようになった背景

私が子供のころは、学校が休みなのは日曜日だけで、月曜日から土曜日まで学校に通っていました。学校週5日制は、公立学校では1992年から段階的に実施され、2002年度から完全導入となっています。

このことが関係しているのでしょうか?

「家庭教育」が政策的に強調されるようになったのは1990年後半であるとされるようです。1996年の中央教育審議会では、家庭の教育力の低下が著しいと危惧して、家庭教育がすべての教育の出発点であり、家庭が主体的に役割を担っていくべきとしています。

同じくこのときは、弊害が指摘される「ゆとり教育」が本格的に始まったときでもあります。ゆとり教育は、詰め込み教育から、自分で考え、行動する力を習得する、受け身の教育から主体的な教育へのシフトだったのですが、これには家庭教育が重要な鍵を握っていたのでしょう。しかし、あまりにも学校頼みの教育に片寄っていたものを、急に家庭教育にシフトするといっても、親も意識をすぐに切り替えることは難しいです。

成功する家庭教育

 

筆者は娘を地元の公立の小中学校に通わせ、塾にも行かせず、留学、海外滞在経験もないのにハーバード大学に現役合格させたといいます。またグローバルな人材の必要性から英語の重要性を訴えています。娘はハーバード大学を卒業したあと、ニューヨークのジュリアード音楽院で学びながら、バイオリニストとして活動しているそうです。

私は子供にハーバード大学に行って欲しいと思いませんし、できるに越したことはないですが、グローバルなどといって英語を早期から学ばせたいとも思いません。(もしハーバードに行って欲しいと思っても行けないでしょうが。。。)

これからのグローバル時代を力強く生き抜く子どもを育てられるのは、学校でも塾でもなく、お母さんとお父さんが主役となる家庭教育です。

20頁から引用

ハーバード生たちに話を聞いてみても、口々に「家庭で両親との会話が多く、読書や学ぶことの素晴らしさを教えてくれたから、いまの自分がある」と早くから家庭教育の機会を与えてくれた両親への感謝の言葉を述べています」

22頁から引用

家庭教育が重要であるという点ではものすごく共感しますし、そのように子供を実際に育てた筆者をたいへん尊敬します。

家庭教育に必要なもの

「成功する家庭教育」で家庭教育に必要なものは3つだけと筆者は主張しています。

① お子さんの可能性を信じる気持ち
② お子さんへの100%無条件の愛
③ ユーモア

 

なぜ家庭教育にユーモアが欠かせないかというと、お互いの失敗も笑い飛ばせるくらいの心の余裕や、緊張せずに何でも発言できる家庭のリラックスした雰囲気こそが、子どもがのびのびと成長できる土壌になるからと説明しています。

おそらく、色々あるのでしょうが、簡単に言えば3つだけということでしょう。

家庭教育の成功の秘訣

家庭教育でまず用意したいものとして、リビングの大テーブルだといいます。筆者の家のリビングには2メートル25センチ×85センチほどの大テーブルがあるそうです。かなり大きいと思います。そして、この大テーブルを置く替りにソファーとテレビをなくし、大きな本棚を置いているそうです。

現実問題として、家庭教育はなかなか難しいと思います。でも家庭教育をしたいという思いがあって実践したいなら、この環境をもし用意するなら半分以上はすでに成功していると思います。

私も何度も引っ越しをして家具付き賃貸の家に住み、ソファーがある生活が多かったですが、実際にテレビを見ないということもありますが、ソファーに座ってくつろぐことはほとんどありませんでした。ソファーがあるといつも座れるという安心感はあるかもしれませんが、座らないなら部屋の広さを活用していないので、もったいないと思います。

子供を監視すると逆効果

大好きなお母さん、お父さんがいつもリビングでニコニコ笑顔を絶やさないでいたら、「リビングで勉強しなさい」「ピアノの練習はいつするの」とNGワードを発しなくても、子どもの方からリビングで大テーブルの前に座り、本を読んだり、楽器を弾いたりするようになります。(50頁)

50頁から引用

このようになるには、親自身が変わらないと難しいでしょう。子供だけ変わって欲しいと思っても都合が良い話です。

筆者もリビングに大テーブルと本棚をしつらえたからといって、自動的に子供たちが勉強をはじめる訳ではないと語っています。

親が変わると子供は必ず変わる

このリビング学習の本当の大切さは、子供の主体性を身に着けることにあると感じます。「宿題したの?」「勉強しなさい」など命令されて、自らしたいと思う子供はいるのでしょうか?YouTubu、ゲームなど勉強より面白いことはたくさんあります。これらのことで主体性が身に着けば問題ないのですが、動画などはどうしても受け身のもので、主体性をむしろ奪ってしまうものです。

学びは模倣から始まるといわれますが、親が本を読んでいると、自然と子供も本を読むようになります。親がスマホを弄ってばかりいると、子供も真似るのです。

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