壁付けキッチンを対面型にした様々なカスタマイズ例

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リビング・ダイニング空間にとってキッチン空間をどうするかでかなり部屋の雰囲気が変わります。いま最も一般的といわ8割以上のシェアがあるとされるⅠ型(Ⅱ型)キッチンについてです。私もこのタイプを採用しました。このⅠ型キッチンはレイアウトによりかなり雰囲気も使い勝手も変わってきます。このⅠ型キッチンのレイアウト知識をつけて好みのスタイルにカスタマイズしましょう。

キッチンレイアウトの種類

キッチンレイアウトの種類は主に6つとされています。各メーカによって呼び方が若干違うため分かりづらくなっているのですが、アイランド型が壁に付くとペニンシュラ型キッチンと呼ばれいるため、対面Ⅱ型はペニンシュラ型と言えます。

クリナップキッチン白書から引用

キッチンレイアウトで人気なのは対面Ⅱ型

クリナップキッチン白書から引用

この2017年のキッチン白書では、一戸建の50.8%、マンションでは54%が対面Ⅱ型を採用したとの調査結果になりました。20年前ぐらいから急に対面型のキッチンの人気が高まったといいます。高価格帯のアイランドは、まだまだ普及率が低いようで全体で3%という結果です。

対面式なら腰壁付の対面Ⅱ型が一般的といえるのでしょう。対面型のフルフラットは、Ⅰ型造作対面キッチンに比べ奥行も35センチほど長くなりますが、メーカーによりますが価格も30万円ぐらいは高くなるのが一般的です。

レイアウト表記の仕方はメーカーによって違う

Ⅰ型とⅡ型キッチンの呼び方の違いですが、メーカーによって呼び方や解釈はまちまちです。Ⅰ型はシンク、コンロが一列に並ぶというのは共通していますが、Ⅱ型をシンクの背面にコンロがあると定義しているメーカーもあれば、クリナップなどのようにシンク、コンロは一列で、背後棚が設置されていればⅡ型と呼ぶメーカーもあります。

そもそも、TOTOはⅡ型という呼び方はせず、セパレート型と表記しています。上図の対面Ⅱ型はⅠ型の壁付キッチンを対面型にして壁をぶち抜いたものですが、これをTOTOではⅠ型造作対面キッチンと呼び、背後収納があれば、スリム対面・収納充実型と呼んでいます。

ただ、消費者が採用するシェアから考えても上記のクリナップの呼び方が、最も分かり易い表記と思います。

上記の表記を更に端的に説明すると、キッチン自体は廉価版(価格が安い)のⅠ型(奥行600mmぐらい)と上位モデル(価格が高い)のフラット型(奥行950mmぐらい)の2つに大きく分けられる。もちろん、スリムフラットなど(奥行750mm)などもあるが。。そしてフラット型は、壁付けにもL型、U型にもならない。

ネット上で露出度の高いフラット型は、普及しているように錯覚してしまいますが、アンケート結果から分かるようにまだまだ一般的ではないようです。憧れはあるものの、価格差から採用できないというのが現実ではないでしょうか。

タカラスタンダードHPから引用

こちらの写真は対面Ⅱ型をフラット型にしたペニンシュラキッチン。

対面Ⅱ型のバリエーション

一番普及している対面Ⅱ型のバリエーションについてです。

対面Ⅱ型は、分かりやすく言うと壁に向いていたⅠ型キッチンをリビング側に向けて壁の好きな場所を自由にぶち抜くということになります。このぶち抜き方でイメージや使い勝手も少し変わってきます。

リクシルHPから引用

まずは、コンロの前に壁があるというもの。コンロの油はねが気になるならこのタイプでしょう。

タカラスタンダードHPから引用

このタイプですが、写真のように流しの前をくり抜いて調味料などを置くスペースを作ることもできます。この場合は腰壁が天板(ワークトップ)からの高さが調味料などを入れるために、ある程度必要になります。

パナソニックHPから引用

こちらは開放感を出すために、コンロ前の壁をなくしたもの。コンロ前の壁をなくしたい場合は、構造的に壁が必要なときもあるため、間取りの打ち合わせ段階でその旨を伝えておきましょう。あとから要望すると、耐震的な構造上の問題で断られることもあります。

壁のダイニング側にカウンターを設けることもできます。

パナソニックHPから引用

腰壁の上のカウンターの幅を広めにしてモノを置けるようにもできます。

トクラスHPから引用

コンロ前の壁をなくして開放感を出したいけれど、油はねが気になるというならガラス板の設置も可能です。

TOTOホームページから引用

とくかく対面にするものの、収納を重要視したいというなら上の棚の部分の壁を残すというぶち抜き方。延べ床面積が取りづらい都心向け。

TOTOホームページから引用

横壁を作ってペニンシュラ型にするも回遊もできるペニンシュラ+アイランド型。

パナソニックHPから引用

壁付I型のアイランド型。

まとめ

天板をフラットにするなら金額は高くなるけれど、アイランドだけなら安いⅠ型キッチンを応用するだけで可能になります。問題は、これらのことを知らないと提案できないということ。(親切なメーカー担当者なら説明してくれるかも)

また構造上の問題があるため、予めこのようなキッチンが欲しいと伝えてから間取り設計をしてもらうことが重要です。なかには、やったことがないから理論上はできることなのに、できないというメーカーもありそうです。知識をつけて理想にかなう家づくりをしましょう。

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