サーモスXとAPWどちらを選ぶか?

性能
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断熱性能に大きく影響するのが窓の性能です。窓選びは断熱のことを一番に考えて選ぶべきだと考えています。

メーカーの標準仕様が決まっている場合でも、断熱性能を上げるには窓の種類を変えるにはコスパが良いと思います。

各メーカーの標準的な窓サッシ

各メーカーの標準的なモデルの窓サッシを簡単にまとめると。

メーカー種類
スウェーデンハウストリプル木製サッシ
一条工務店トリプル樹脂サッシ
住友林業複層アルミ樹脂複合サッシ
三井ホーム複層アルミ樹脂複合サッシ
セキスイハイム複層アルミ樹脂複合サッシ
ダイワハウス複層アルミ樹脂複合サッシ
ヘーベルハウス複層アルミ樹脂複合サッシ
 ※複層ガラスは標準オプションでペア、トリプルを選べるようになってきている。

YKK APについて


うちはYKK APの樹脂スペーサー仕様ペアのアルゴンガス入のAPW330を選択しました。断熱マニアからすれば、少し物足りなく感じる窓ですが。。。

窓を調べていくとYKK APだけでもたくさんの種類があることが分かります。YKK APのホームページを見ると、すべての窓でシリーズが10種類あります(2021年1月現在)。ただ、YKK APは樹脂サッシに力を入れており、気密にこだわって家を建てる人が一度は検討するのが、APW430とAPW330でしょう。

APW430は、まだまだ需要が少なく価格が高く、採用するのは付加断熱などをするわずかなメーカーと一部工務店です。APW330は、メーカーの積極的な営業や宣伝により、採用する工務店などが年々増えれきているらしく、値段も手頃になってきているそうです。

窓の種類を使い分けて機能的に

実はこんなにある窓の種類。

主に、引違い窓、片引き窓、両袖片引き窓、片上げ下げ窓、折りたたみ窓、たてすべり出し窓、すべり出し窓、オーニング窓、両たてすべり出し窓、突き出し窓、ガラスルーバー窓、ウインドキャッチ連窓、ツーアクション窓、内倒し窓、外倒し窓、ツーアクション窓、天窓、高所用すべり出し窓、FIX窓、小窓、スリット窓、出窓など。

以下のサイトでいろいろな特徴を勉強できます。

窓の開き方 | 窓の教科書
多種多様な窓の開き方・種類をご紹介します。

わが家は、外側に縦すべり出しのスリット窓を採用していますが、窓が室外側に90度開くので、風を取り込みやすいです。

YKK AP 窓の教科書から引用

更に、左右で開く方を選べるため、気象庁の過去の気象データ検索から、その土地の風向き傾向を調べて使い分けることもできます。

気象庁|過去の気象データ検索
気象庁|過去の気象データ検索

このページから都道府県を選択→地域選択→年月日選択→データの種類から→年ごとの値を表示→西暦をクリックするとそれそれの年ごとの風向き傾向が分かります。特徴のある地形なら風向きに傾向があるでしょう。また、窓を開けたい月の風向き傾向を調べて、どの方角の壁に付ける窓かで左右どちらに開くのが好ましいかが分かります。

APW330の結露はどうだったか

わが家は、Ua値0.41、C値0.5、第3種換気であるが、APW330の結露はどうだったかというと、外気温が4℃以下になるとうっすら窓枠下のガラス部分に結露がみられる。とくに寝室は締め切って寝ていると、6℃以下から結露するといった感じです。結露がもたらす弊害としては、人体に悪影響を及ぼす「カビ・ダニ」の発生があるため、できるだけ結露を押さえたい。

各窓メーカーの特徴

主な窓メーカーについて、個人的な感想をまとめると。

メーカー特徴
YKK AP・樹脂サッシに力を入れている。
・窓枠が太い。
・国産へのこだわり。
LIXIL(リクシル)・まだ需要が大きいアルミ樹脂サッシに傾倒。
・窓枠が細く、デザイン性が高い。
三協立山(三協アルミ)・あまり選んだ人を聞かない。
・シェアが3位ということで、工務店などは好んで採用していない。
エクセルシャノン・樹脂サッシ専業メーカーで性能に拘る。
・コスパは最高だが知名度が低い。
・デザインが好まれない。

サッシの窓枠についてですが、どれくらいデザインの雰囲気が違うかというと。

リクシルカタログより引用

リクシルのカタログをよく読むと、「断熱性能をアップさせるためには、熱伝導率の高いアルミの露出面積を小さく、逆に熱を通しにくいガラス面積を大きくすることが求められます」と記載されています。この考え方は、メーカーとして、樹脂サッシを推進するというより、アルミ樹脂サッシでどう断熱性能を向上させるかに技術革新の焦点を当てているように感じます。

「サーモスX」vs「APW」どっちを選ぶ?

こちらの動画では、サーモスXとAPWの比較をしており、サーモスXのアルミ樹脂サッシは、性能であるU値の熱貫流率1.01W/(㎡/K)をトリプルガラスで担保していると紹介しています。(たぶん、このU値はサーモスX トリプルクリプトンガス入りのU値=1.03のことだと思われる)ただ、わが家の見積もりではサーモスX トリプルクリプトンガス入りの値段は、APW330真空トリプルガラス(U値=0.99)よりかなり高かった。

レベルを下げてAPW330複層ガラスにすると、リクシルで金額的に同レベルは、サーモスXの複層ガラス。APW330複層ガラスはU値=1.31なのに対し、サーモスXの複層ガラスはU値=1.52となっている。

APW330で生活した感想

やっぱり、窓枠は薄いほうがかっこいいしスマートである。しかし、しっかりとしたつくりも重要だと思ったこともあり、APW330を選択した。住んでみてのAPW330 の印象はというと、ひとつの家に複数メーカーの窓を入れるとたぶん気になるのかもしれないが、うちはすべての窓がAPW330。統一感もあり、窓枠の厚さはそれほど気になりません。

デザイン重視 or 性能重視かという選択なのかもしれません。

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