結露といえば窓や壁の内部。玄関ドアは正直そこまで考えていなかったです。というより、断熱玄関ドアというので、完全に大丈夫なものと考えてました。そう盲点でした。。。住んでみて玄関ドアの結露に悩まされています。後悔している一番はこれかもしれません。
採用した玄関ドア
採用した玄関ドアは、三協アルミ(三協立山)の断熱玄関ドアの「ファノーバ」。さらに、この「ファノーバ」の中にもグレードが「K2・K3・K4」と分かれており、K2が一番グレードが高くなっています。
工務店の標準は、三協アルミを選んだ場合、この真ん中のクラスの「K3」。私の住む地域は6地域だし、特にこのシリーズで疑問を抱くこともなく、悩んだのは主にデザインでした。ちなみに断熱のことを考え、採光なしのプレーンタイプにして、玄関のドア横の壁に窓(APW330)を設置しました。
このプロノーバですが、採光なしの片開きで熱貫流率は、
K2グレード 1.79 W/㎡・K
K3グレード 1.90 W/㎡・K
K4グレード 2.04 W/㎡・K
となっています。
採光有りの玄関ドアを選ぶと断熱性能ガタ落ち
ちなみにK3グレードの場合、片開きで採光なしと採光有り(採風有り)で熱貫流率がどれぐらい違うかというと、
採光なし 1.90 W/㎡・K
採光有り 2.59-2.60 W/㎡・K
採風有り 2.60 W/㎡・K
となり、採光なし、有りでかなり数値に違いがあります。ひと昔前(5-10年前)の近所の新築の家を見ていると、採光有りの玄関ドアばかりです。このような影響もあってか、1.90 W/㎡・Kという数字で十分と勘違いしていた感があります。数値としてはかなり物足りないものなので、カタログの断熱などという言葉ではなく、数値で考えていかなければいけないとつくづく感じます。
三協アルミでは、断熱玄関ドア「ファノーバ」の上のランクに高断熱玄関ドア「プロノーバ」があります。この「プロノーバ」の片開き採光なしで、熱貫流率が1.20W/㎡・Kです。個人的に考えるほしかったレベルです。価格差が10万ぐらいありますが、結露の状態を見ると玄関ドアはコストを削るべきところではなかったようです。
玄関ドアの選び方(三協アルミの場合)
- シリーズ
↓ - ドアの採光(スリット採光、小窓採光、上部採光、採光なしのプレーン)
↓ - デザイン選択
↓ - カラー選択
↓ - ハンドル(ドアノブ)選択
↓ - タッチ錠(採用する・しない)
↓ - 採用の場合(電池式・電気式)
高断熱玄関ドアの結露状態
実際の玄関ドアの結露の写真は以下の通り。
1月から2月の一番寒い時期はずっとこのような結露状態です。玄関ドアの結露が、時間が経つと玄関タイルまで影響を及ぼしています。
玄関ドアメーカー(YKKap、LIXIL)
玄関ドアメーカーは、YKKap、LIXIL、三協アルミが三大メーカーとなります。シェアでは、YKK、LIXILが圧倒して、そのあと三協アルミが続いています。私は、三協アルミがタッチ錠をサービスでつけるということで三協アルミを選択しました。
YKKap 高断熱玄関ドア イノベスト D70
採光なし 0.90W/㎡・K
YKKap 高断熱玄関ドア イノベスト D50
樹脂複合枠仕様
採光なし 0.95W/㎡・K 採光有り 1.34W/㎡・K
形材断熱枠仕様
採光なし 1.22W/㎡・K 採光有り 1.55W/㎡・K
YKKap 断熱玄関ドア ヴェナート D30
(採光なしの片開きの場合)
D2仕様 1.79 W/㎡・K
D3仕様 1.91 W/㎡・K
D4仕様 2.05 W/㎡・K
YKKapでもこの断熱玄関ドアで採光有りを選ぶと断熱性能がかなり落ちます。
D3仕様の片開きの場合
採光なし 1.91 W/㎡・K
採光有り 2.51 W/㎡・K
※採光有り(通風の場合)
LIXIL グランデル2
(採光なしの片開きの場合)
ハイグレード仕様 0.89W/㎡・K
スタンダード仕様 1.28W/㎡・K
LIXIL ジエスタ2
(採光なしの片開きの場合)
K4仕様 2.04W/㎡・K
K2仕様 1.79W/㎡・K
断熱性能が悪い引き戸は選ぶべきではない
引き戸は便利であるし、高齢になって必要になるのではということで玄関に引き戸を選ぶ人もいるのでしょう。もちろん、必要な人は選ばなければなりません。しかし、差し迫ったものはないけれど、いずれ必要になるかもとの理由で選ぶ場合は、断熱性能が悪くなることを知ったうえで選びましょう。
例えば、YKKapの引き戸で一番断熱性能が良いこの「コンコードS30」という製品ですが、熱貫流率は2.06W/㎡・Kと片開きの高断熱玄関ドアと比べると断熱性能が悪いことが分かります。
便利だというだけでは、却って結露などに悩まされる結果となるので、個人的には必要に迫られていないなら選ばない方が良いと考えています。
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