住宅系のインターネット情報は多く、私も家を建てる前にたいへんお世話になりました。本や雑誌にYouTubeやブログなど情報は溢れるほどあり、実際に家を建てた人も情報発信しています。ただ、情報が錯綜していたり、あまりにも多い情報に却って混乱している人も少なくないのでは?ゆっくり時間をかけて家づくりする人も中にはいるでしょうが、ほとんどの人は忙しい中で情報集めをしていることでしょう。
家づくりをしていると、Ua値、C値、断熱材の種類、換気の種類、基礎、工法などたくさんの用語が出てきます。私も家を建てると決める前までは、全くといっていいほど知りませんでした。
私は地元の工務店にお願いして家を建てましたが、高額な買い物とはいえ本当に長い打ち合わせをして、親身になって相談に乗ってもらいました。本当に心から感謝しています。
ただ、せっかく建てたのに後悔が多いのも「家づくり」の特徴でしょう。それは、しっかりとした手順で家づくりができていないからだと考えています。家づくりを振り返ってみると、家づくりは、まず最初の段階であるメーカーや工務店選びがあまりにも重要だと確信しています。家づくりは会社選びに時間を費やすべきです。
そして、実際に建てた家に暮らしてみてから気づいたことがあります。それは、どのような家づくりをするかが、生活様式、もっと言えば家族の関係性やその後の人生に大きな影響を及ぼすということです。設計段階では、家具の配置やどのように暮らすかを想像しながら打ち合わせをします。この「どのように暮らすか」という思いが、その後の人生に多大な影響を与えています。
私は間取りを考え、最終的には子供部屋(勉強部屋)をつくりませんでした。はじめは、予算を考え面積が少ない方が安いという安易な考えでした。しかし、間取りを考えることにより、家族の在り方を見つめ直すこともできました。
夢溢れる希望を持って「家づくり」をされる皆様が、満足した家で幸せに生活できることを願っています。